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現地に適合的な技術
好気性処理と嫌気性処理の組み合わせ
排水処理の方法には大きく分けて2種類あります。
- 好気性処理…酸素が存在する所で正常に活動する微生物に汚濁物質を分解させる処理方法
- 嫌気性処理…酸素が少ない条件を保ち、その条件で活動できる微生物に汚濁物質を分解させる処理方法
先進国での排水処理は、活性汚泥法をはじめとする好気性処理が中心ですが、好気性処理(下図の1)は電力の投入を必要とし、余剰汚泥も多量に発生し ます。一方、嫌気性処理(下図の2)は寒冷地では適用が限られますが、インドネシアのような熱帯の国では、電力を必要としない処理方法として広く活用でき るものです。しかし、嫌気性処理のみでは処理水質はなかなか満足できるものにはなりません。そこで嫌気性処理の後に好気性処理を行なえば(下図の3)、水 質は改善され、嫌気性処理の欠点を補うことが出来ます。これにより、電力消費も少なく、かつ良好な処理水質を得られるシステムが実現します。

このうちの嫌気性処理としては、嫌気性ろ床、嫌気性バッフルリアクター、UASB(上向流嫌気性スラッジブランケット)などを、状況に応じて用いていますが、それに続く好気性処理としては、当社では主に回転円板式排水処理技術を用いています。