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事業案内

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バイオマスガス化 - 開発の進展と今後の展開

開発の進展


インドネシア、ジョクジャカルタに設置されたバイオマスガス化パイロットプラント(25kW)
  この技術は2000年に考案され、当社関連法人である特定非営利活動法人APEXと東京農工大学の堀尾研究室(堀尾正靱教授)によって基礎実験が開始され ました。その後、2003年にはBPPT(インドネシア技術応用評価庁)やディアン・デサ財団(インドネシアのNGO)も共同開発に加わることになりまし た。2004年には東京農工大学にベンチプラントを設置し、その運転結果を踏まえて同年インドネシアのジャワ島中部にあるジョクジャカルタ特別州でパイ ロットプラントの建設を開始。2005年9月、25kWクラスのバイオマスのガス化パイロットプラント(ホットモデル)が完成し、運転評価を開始しまし た。

インドネシア、ジョクジャカルタに設置されたバイオマスガス化実証テストプラント(135kW)

 2006年、このガス化事業はNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の平成18年度提案公募型開発支援研究協力事業とし て採択され、同事業として平成19年度まで実施されました。その過程で、2008年2月にインドネシアにおいて135kWクラスのバイオマスガス化発電実 証テストプラントの建設が完了しました。この実証テストプラントには大径バイオマス用供給器と小径バイオマス用供給器がそれぞれ1つずつ取り付けられてお り、様々な大きさ・種類のバイオマスに対応可能なものとなっています。



ガス化事例と今後の展開

 これまでにガス化に成功したバイオマスの種類は、おがくず、ピーナッツの殻、10cmほどに切断したトウモロコシの穂軸、アブラヤシの種皮、アブ ラヤシの空房などです。特にアブラヤシの空房は1房約50cmほどもあるものを4分割して、装置に投入し、ガス化に成功しております。また、その際の高位 発熱量は8.29MJ/NM3、冷ガス効率は43.2%という結果が得られております。

 
アブラヤシの空房(左)、4分割したアブラヤシの空房(右)

 インドネシアにあるアブラヤシの搾油工場では、1時間あたり数トンもの空房が廃棄物として発生します。この空房は通常、農園に肥料としてばら撒い たりしていますが、その労力は大変なものです。そこで、この空房をその場でガス化して発電に利用できれば、労力の削減になるだけでなく、地球温暖化をもた らさない再生可能なバイオマスエネルギーの有効利用にもつながります。そこで、当社では生協関連の洗剤メーカーである株式会社コープクリーンと協力して、 アブラヤシの搾油工場に500kWのバイオマスガス化発電プラントを建設する予定です。

 また、この技術は格段に安価なバイオマスのガス化技術として、日本をはじめとするアジアで広く適用可能なものです。現在はまだインドネシアのみですが、今後はインドネシア以外への地域への展開も検討しています。

ガス化技術の原理と特長


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